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結論から言うとゲームは半分くらいしか出来ていません。仕事やそれ以外の事で疲弊していた事より何より、作ろうという気持ちがどこかへ行ってしまっていた事が一番の理由です。 私は誰か一人でいいから、私が何を作っているのかを理解して欲しかっただけなんですが。ゲームを作り始めた日から8年間(だったかな)、私が何を言っているのか、何を作っているのか、何を表現しているのかを理解してくれた人は、ここにはいなかったように思います。どこかにはいたのかもしれないけど、私の目に触れる事はありませんでした。 そして足りることを知る事と精進する事の間の齟齬をどうしても埋められなかったので。二つの事に背中を押されて、段々とゲームを作る事から離れていきました。 ゲームを放り出して。 空いた時間にはただひたすら映画を見続けていた所、ようやく答えらしきものに辿り着きました。長らく振りに観返した、トッド・ソロンズの 『ハピネス』 のお陰で。 私がしつこく言ってきた“絶望と笑いの止揚”は多分、これなんだろうなと。ここにちゃんとそれを体現する人間がいて、多分いや絶対に命の危険に関わる攻撃さえ受けながらも、それでも表現し続ける彼を。愛おしくて堪らないと思うと共に、ああやっぱり作ればいいのかなと。例え死ぬまで誰も私の表現を理解してくれなかったとしても、作ればいいのかなと。自然に思えるようになりました。 下手すると後1年くらい掛かるかもしれないですが。アンケートに答えてくれた人に対しては…実に不誠実な態度を取り続けていたと思います。本当に申し訳ありません。 それから、2つ下のエントリーは震災後に何度も足を運んでくれていた某人に「死んでません」と言う為に書いた(何も書いてないけど)ものです。あの時はあれが精一杯でした。すみません。 あと、いつコメント承認制になんかしたっけ私?っつうか気付いてなくて本当にすみません_l ̄l○ コメントありがとうございました。 もうひとつ。infoseekがやはりというかホームページサービスから撤退するそうで。来年5月までに今度こそサイトの引越しをしなくてはいけない状況になりまして。サイト名どうしようかなとか。直さなくてはいけないページが多すぎるとか。 例えば 『マルコム in the Middle』 をマーフィー・ブラウンになぞらえるような事を書いたりしましたが、今見れば 『マルコム~』 は明らかに男クリエイターの作った世界、マーフィーは女クリエイターの作った世界、似て非なるものである事は明らかで。大昔に書いた映画の感想もちょいちょい酷いものがあるし。 そして 『サバイバル・オブ・ザ・デッド』 の感想を書かなかったのは……正直、もうこれ以上褒めんのは無理、と思ってしまったので。ロメロが撮ったものでなくどっかの馬の骨が撮ったんだったらこれに感想は書かんわ…と思った時点で。ロメロに対して「焼き直し」なんて言葉は使いたくない…と思った時点で。いや紛れもなくロメロなんだけどさ。神様である事にも変わりはない。けどこれに感想は書けないわと思ってしまった。なのでサイト名も本当は変えなくてはいけないんだよなとか。 それらに答えを出して引越しを完了するには、まだ長い時間が掛かりそうです。 改めて。まだいるのならアンケートに答えてくれた方と、それからトッド・ソロンズに本当にありがとうと言いたいです。あとコメントくれた人も、どうもありがとう。 (※ネタバレあり) トッド・ソロンズの世界はいつもどこか童話のように見える。いびつで可笑しくて涙ぐましい、実はとても端正な戯画の世界。日常と現実離れした喜劇が手を組む、真っ黒な童話。それは童話であるが故に、どこまでも現実を突きつける。 トッド・ソロンズという名の可笑しみの体現者である、フィリップ・シーモア・ホフマン。その彼がなんだか愛おしくてたまらなかった。 イタ電したララ・フリン・ボイルから奇跡的に誘われ、彼女の部屋に行くも、フィリップだと知った彼女から断られてしまうシーン。勇気を振り絞って彼女に手を伸ばすしぐさはコミカルな筈でいて、何故かとても美しかった。美しいものを見ながら笑ったのは初めてかもしれない。個人的にはあそこで断りつつも情動にかられてヤって欲しかったんだけど、そうはソロンズが卸さない。あくまで現実から逸れようとはしない彼は職人である。 そしてカムリン・マンハイムの役者魂。『プラクティス』 のエレノア・巨体・フラット役が印象深い彼女だが、『ウェルカム・ドールハウス』 のヘザー・マタラッツォといい、直球過ぎるキャスティングとそれに堂々と答える彼女達が神々しい。そんな彼女とホフマンがベッドで背中合わせに眠るシーンの可愛らしいこと。『ゴーストワールド』 のブシェミとソーラ・バーチに勝るとも劣らない切なさでいて、可笑しみが加味される分こちらの方が上等かもしれないとさえ思う。 更にソロンズの黒い真骨頂はやはり、少年をレイプした男をあいまいにはせず、きっちりとまな板の上に載せた所だろう。自分の息子に 『パパは彼ら(被害者)に何をしたの?』 と聞かれ、男が真っ正直に答えるシーン。こんなにも美しく、醜悪極まりないシーンは他に無いと思う。物語としてはこれ以上ないほどに誠実な表現だった。 またこの最悪のシーンの直後に笑わせてくれる手腕は見事としか言いようが無い。いびつでバランスが悪く、建前だけで繋がった家族。だが家族なんて多かれ少なかれそんなものだ。 更にラストで少年がオナニーするシーンが最大の救いになるなんて、他の誰にこんな表現が出来ただろう。男の子のオナニーシーンを見て「よかったね!!」と思わされるなんて。少年、リトル・シーモア・ホフマンに幸あれ。 改めてトッド・ソロンズは本物の天才だと思った。 …ヘザー・マタラッツォ同様、この少年役の男の子のその後の人生を狂わしたんじゃなかろうか、とそこだけは気になる。 < 前のページ次のページ >
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