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これ程どの時代にあってもセンスのよさの変わらない漫画家も珍しい。 何十年も第一線で活躍している大御所の中には、時代に合っていない部分を面白さで“免除”されている人も少なくない。が、彼女の作品は常に内容もビジュアルも質が高い。 常に時代と違和感のない絵を描ける嗅覚のようなものが備わっている、数少ない漫画家だと思う。 「伯爵と呼ばれた男」 高口里純の割と初期の名作。 舞台は1930年頃のハリウッド。主人公はハリウッドを根城にする薬の売人で、通称「伯爵」。お得意様であるハリウッドスター達に薬を売る為に、エキストラとして映画に参加している。また随所に散りばめられた“時代”の匂いが映画ファンには堪らない。艶やかでゴシップにまみれた虚飾の世界を伯爵が闊歩する、その姿の美しい事、美しい事。1話1話のストーリーがまた昔のハリウッド映画のように切なく泣かせる。 高口里純といえば、私はまずこの作品を挙げる。
by romeron
| 2004-07-20 23:22
| 漫画
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